小川国夫の文学世界

小川国夫

藤枝市長楽寺(現、本町1-8-88)に生まれる。志太中(現、藤枝東高)旧制静高を経て東大国文科に入学。
在学中、三年間フランスに留学。単車で地中海沿岸の各地を旅した。その体験をまとめた『アポロンの島』が島尾敏雄に激賞され「内向の世代」の代表的作家と目されるに至る。
86年に『逸民』で川端康成賞、94年『悲しみの港』で伊藤整文学賞を受賞。現在も生まれた場所を離れず創作活動を続け、雑誌「新潮」に発表された「若木さえ」は高く評価されている。

主要著書目録 昼行灯ノート

略歴

1927年(昭和2年)
12月21日 静岡県藤枝市に生まれる。 病弱だった少年期に文学に親しみ、キリスト教に興味を持つ。旧制静岡高校時代にカトリックに入信。
1942年(昭和17年)
旧制志太中学校(現 藤枝東高校)入学。
1953年(昭和28年)
「東海のほとり」を<近代文学>に発表。その年、東京大学在学中にフランスへ私費留学。パリ大学などに籍をおき、単車ヴェスパで、ギリシャ・スペイン・イタリアなど地中海沿岸各地を巡った。
1956年(昭和31年)
帰国。
滞欧経験を素材とした短編をまとめ、翌年「アポロンの島」を自費出版する。
1965年(昭和40年)
作家島尾敏雄の称賛を得て商業雑誌に登場。「試みの岸」「ある聖書」「彼の故郷」など、簡潔な 文体で光と影の原初的光景の中に人間の行為を映し出した佳作を発表、<内向の世代>を代表する作家と見なされる。
郷里藤枝市を離れることなく、マイナーな立場を固持、着実なペースで自作のテーマを追求している。
作品には「アフリカの死」「若潮の頃」など。
1974年(昭和49年)
「小川国夫作品集」刊行。
1986年(昭和61年)
「逸民」で川端康成文学賞を受賞。
1992年(平成4年)
「悲しみの港」で伊藤整文学賞を受賞。紀行文や文学・美術論などのエッセイ集も多い。
1995年(平成7年)
「小川国夫全集」(14巻)完結。最近作に「私の聖書」「マグレブ、誘惑として」「黙っているお袋」がある。 平成7年10月から平成8年9月にかけて、日本経済新聞のサンデーニッケイ(日曜日)に「昼行燈ノート」を連載中。
1996年(平成8年)
「冬の二人」(小川・丹羽往復書簡)を刊行。
2008年(平成20年)
4月8日 肺炎のため、静岡市内の病院にて死去(享年80歳)

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